ここが痛いんです!っと訴えてくる患者様の
ここが
この情報から何かを感じ取ることができますか?
指でここが痛いんですと指した場合は何が想像できますか?
はたまた手のひらで痛む部位を表現していた場合はなにが考えられそうですかね?
前回は指で痛みを示す場合と手のひらで表す場合の違いを説明しました。
今回はより病態の理解をするために、その痛みが何を表しているのかに迫りましょう。
病態の理解をする為には、脊柱の横穴(神経孔)から出てきた神経根の知識が必要になります。
この写真では1つの神経孔から太い一本の神経しか出ていません。
しかし、本当はこの図のように、太い一本の神経と前に行く神経、後ろに行く神経と枝分れしているのです。
脊柱を横から見ている図だと説明しずらいので
赤線のように脊柱を両断して上から覗いて見ましょう
するとこんな感じです
これは脊髄神経前枝の中でも前に行く神経です。図で示した通り、椎体を取り巻いていますね。
この図に書いた神経は、模型の写真に写っていた一本の太い神経です。これはそのまま下降して下肢の神経となります。
この図に示した神経は脊髄神経後枝になります。
神経根から枝分かれした脊髄神経後枝は、椎間関節に行く神経と背中の筋肉に行く神経に分かれます。
では、これらの神経と痛みの訴えはどのようにリンクしていくのでしょうか?
次回解説いたします。