前回、胸椎のカップリングモーションを学びました。まだ学んでない方はこちら
右回旋した胸椎は右側屈を伴います。しかしこれだと真っ直ぐ右を見ることが出来ないため
腰椎で補償します!とお伝えしたと思います。
実際、腰椎がどのように補償しているのか解説していきます。
腰椎のカップリングモーションを理解するためには、腰椎の側屈を理解する必要があります。
腰椎は90°関節面が傾斜しているので、頚椎や胸椎のように回旋を伴う側屈ではなく、純粋な側屈ができる関節なんです。
イメージがわかない人もいると思うので写真で解説します。
腰椎が右に側屈したとします。
すると写真のように左の関節面は上方に上り、右の関節面は下方に下がります。
これだけです。
さて、腰椎の側屈が理解できたところで、カップリングモーションに戻ります。
右に回旋した際、胸椎は右回旋、右側屈を伴います。
しかし我々人間は肩を水平に保ちながら右を向けるのは
この胸椎の右側屈に対し、腰椎が左側屈をして補償しているからなんです。
理解出来たでしょうか?
なので、カップリングモーションを総合すると
右回旋した際
下位頚椎(第2頚椎より下)は右回旋 + 右側屈
これに対し上位頚椎(環椎後頭関節と環軸関節)は右回旋 + 左側屈
胸椎は右回旋 + 右側屈
これに対し腰椎は右回旋 + 左側屈
このようになります。
ただこれを丸暗記しただけではすぐ忘れますし、なんの意味もありません。
しかし、part1から順を追って頂ければ、忘れることはないでしょう。
どうでしたでしょうか?胸腰椎の骨の構造や動き方のアレルギー反応は消えたでしょうか?
以外と学んでみれば単純なものだったと思います。
今後、このカップリングモーションを臨床でどのように活かすのか、解説していきますのでよろしければ閲覧してみてください。