体幹

腰を診るために、これは欠かせない

どこの疾患を診るにも、まずは関節の形状が想像できる事がまず大事だと思います。

 

 

 

しかし、最初はなんとなく想像できる程度でいいと私は思います。

 

 

 

私も最初は解剖学書を見て、胸椎の形を想像できるために絵を沢山描いて覚え込むというのを実践していました。

 

 

 

しかし、書けるようになっても日々描き続けないとその内必ず忘れます。

 

 

 

絵を描いて覚え込むまでしても忘れてしまうのに、解剖学書と睨めっこで覚えようとしても到底覚えられません。

 

 

 

というより、丸暗記ではだめです。

 

 

 

関節はその動き方にあう形状をしているので

 

関節の動きと骨の形はセットで覚える

 

と忘れずに覚えていられます。言葉では伝わりづらいので、胸腰椎の動きと関節の形状を見てみましょう。

 

 

写真と照らし合わせながら解説していきます。

 

 

 

 

こちらは腰椎です。見て頂くと分かりますが腰椎は関節突起が飛び出した形(赤丸⭕️)をしてますよね! 

 

 

この形だと回旋は骨同士がぶつかってできないイメージがありますよね?

しかし、屈曲伸展はスムーズにできるような感じが見て取れます。

 

 

ですので、腰椎はこの骨の形状上、回旋は起こらず、屈曲伸展に特化した骨なのです。

※回旋は起こらないと書いてありますが、若干の遊びはあるのでほんの少しだけします。

 

 

 

 

次に胸椎を見てみましょう。

 

腰椎みたいに、関節突起が飛び出ていないから、回旋しやすそうだなというイメージがありますよね!

 

 

 

では、胸椎の屈曲伸展はどの程度うごくでしょうか?これは、脊柱を横から見るとよく分かります。

 

 

横から椎間関節を見ると、関節が適合できる範囲が胸椎は小さくなってます。

 

 

 

 

これは腰椎を横からみた写真。胸椎と比べると関節適合範囲が大きいですよね。

 

 

もちろん、関節が適合出来る範囲内でしか骨は動けないため

胸椎は腰椎よりも屈曲伸展の可動域は狭いということが分かります。

 

 

なので、胸椎はどちらかというと回旋の役割を担う骨であり

腰椎は屈曲伸展の役割を担う骨であることが分かりましたね!

 

 

では、この回旋はどのように起こっているのか?これはなかなか複雑です。

 

 

 

なぜ複雑かと言うと、回旋が生じるとカップリングモーションという動きが生じるためです。

 

 

カップリングモーションをご存知でしょうか?

 

 

聞いたことはあるけどいまいち分からないという人は結構多いのではないでしょうか?

 

 

言葉だけだと伝わりづらいので次回は写真と照らし合わせながらカップリングモーションを説明します。

写真と照らし合わせると意外とすんなり頭に入ります。

 

 

 

次回  カップリングモーション解説