肩関節は自由度が高く、いろんな動きができる関節です。
このいろんな動きをする時、肩甲上腕関節だけでいろんな動きをしているわけでは無いと言うのは、学生時代に習ったと思います。
書籍やブログ、Twitter、YouTube等でも肩関節痛を見るのに
肩甲上腕関節だけみても絶対に良くならない!鎖骨の動きや肩甲骨、脊柱にも着目し、さらには下肢まで
みたいな感じで紹介している方が多いと思います。
確かにその通りだと思います。
その通りですが、見るべきポイントが多すぎて、肩甲上腕関節や肩甲胸郭関節に関する知識や評価が中途半端になっていませんか?
例えば肩を挙げた時に制限があり、それと同時に肩の外側に痛みがあるケースって多いですよね?
外側に限らず肩の前が痛いケースや肩の後ろが痛いケース。はたまた肩を挙げてるのに前腕が痛いとかいうケースも経験します。
この訴えに対して、何が原因なのか?しっかりと向き合っていますか?
屈曲した時、肩甲上腕関節に制限があるから多少痛くても痛みの範囲内で屈曲の方向に可動域訓練やってませんか?
肩甲上腕関節では治らない!肩甲胸郭関節を見なければと勉強したから、この痛みに対して全てを肩甲胸郭関節で片付けようとしてませんか?
この記事をみて、当てはまるなと思えばこれから書く記事を閲覧する事をお勧めします。
さて、肩関節痛を見るためには、肩甲上腕関節や肩甲胸郭関節をしっかりと見れなければ治せません。
しかし、勉強する上では見るべきポイントが多い為、色んな部位に目移りしてしまい、結局臨床ではあまり活かせていないなんて事はよくあります。
なので、まずは肩甲上腕関節を網羅してから、肩甲胸郭関節等を勉強していきましょう。
どこの関節を見るのにも同じ事が言えますが、〇〇関節痛を治す為には、必ずその関節の形状や動きを知らなければ太刀打ちできません。
肩甲上腕関節の動きなんて知っているよと思われる方も多いと思いますが、それは靭帯や筋肉の影響を考えず、骨模型を想像しているのだと思います。
骨模型的に肩甲上腕関節の動きを想像するのは容易ですが、靭帯や筋肉に異常があった場合、どのように肩甲上腕関節の軌道がズレるのか、想像できなければなりません。
この肩甲上腕関節の軌道のズレが上の方で書いた肩の痛みを出す原因にもなります。
なので、肩関節痛を理解するには、肩甲上腕関節を深く理解しなければなりません。
なので次回は肩甲上腕関節を深く学んでいきましょう。