前回は2ndポジションで伸張される関節包の部位や拘縮しやすい関節包の部位、さらにはなぜ拘縮しやすいかまで話が展開しました!
前回の知識が今回、必ず役に立つので、まだ見てない方は前回を先に見てください!
では2ndポジションで関節包評価をしていきましょう!
2ndポジションで伸張される関節包の部位は、下方と前方です!と前回お話ししました。
では、2ndポジションから外旋を行うとどうでしょうか?
以前投稿した基礎編から順を追って読んでいれば簡単に分かりますね!
2ndポジションでの外旋は
水平外転 + 外旋の姿位なので、前方が最強に伸ばされている状態ですね!
ですが、2ndポジションは90°外転位なので、前方の中でも前下方が最も伸張する事になります!
? が浮かんだら以前の記事に戻ってみてください! 必ず理解できます!
では、2ndポジションでの内旋を考えていきましょう!
2ndポジションでの内旋では、外転90°の位置から内旋をする為、後下方の関節包が伸張されますね?
???
少し違和感に気がつきますか?
勘のいい人なら気づくと思いますが
2ndポジションは水平外転の姿位であり、スキャプラ姿位より後方に腕が位置するため、後方関節包は緩んでますよね?
にも関わらず2ndポジションでの内旋に制限がある場合は何が考えられそうですか?
いやいや、それ程に後方が硬いんでしょ?と思うかもしれません。
その場合、スキャプラ45°の姿位での内旋可動域と比較してみてください!
もし、スキャプラ45°の内旋の方が可動域が小さくなるのであれば、それ程に後方の関節包が硬いと捉える事もできます。
これは、スキャプラ45°は全関節包の張力が一定という理論を利用した評価です(これの理論は基礎編に投稿しています)
水平外転位では後方関節包はゆるんでますよね? その位置から内旋するよりも
スキャプラ45°の姿位で緩んでいる部位がない姿位からの内旋の方が、後方関節包はより伸張されますよね?
なので、2ndポジションでの内旋で制限がある際は、スキャプラ45°の内旋と比較し
2ndポジション内旋 > スキャプラ内旋
であれば、後方関節包が硬いと捉えることもできます!
しかし
2ndポジション内旋 < スキャプラ内旋
の場合はどうでしょう?
臨床ではコチラの場合がほとんどだと思います。
ここら辺で一旦休憩をはさみましょう!