2nd内旋 < スキャプラ内旋
この場合は何が考えられるの?が前回までの内容でした!
2nd姿位では、水平外転に腕が位置している為後方関節包が緩んでいる姿勢です!
それに対して、スキャプラ姿位は全関節包に均一な張力がかかっている姿位でしたね!
この時点で後方関節包が伸張されているのはスキャプラ姿位ですよね?
上記2つの姿位から内旋をしていき、より後方関節包が伸びるのはどっち?と聞かれたら当然スキャプラ内旋の方が後方が伸びますね!
では、なぜ
2nd内旋 < スキャプラ内旋
この様な現象が生まれるのでしょうか?
これを紐解いていきましょう!
その前に
関節に制限がある場合、表層から深層に向けて評価をしなければなりません。
皮膚→アウターマッスル→インナーマッスル→関節包 の順で制限を見ていきます
例えば先ほどの2nd内旋に制限がある場合まずは皮膚を見ます。
これは主に術後で皮膚創部の伸張がしっかりあるかを見ます。
次にアウターマッスルを見ます。(手術してなければここから)
内旋を制限するアウターマッスルは三角筋の後部線維などがありますね!なので三角筋後部線維を掴んで
上の写真のように三角筋後部線維を内旋方向に誘導します!
健側と比較して、内旋時の抵抗量や筋の固さを見ます!
また仮に三角筋後部線維が内旋を制限しているのであれば、上記のように三角筋後部線維を内旋に誘導すれば内旋可動域が増え逆に外旋すれば内旋がさらに制限されるはずです。
しかし、なにも変化が起きなければアウターマッスルは問題ないということになります!
アウターマッスルに問題がなければ次にインナーマッスルを見ましょう。
インナーマッスルはアウターマッスルみたいに掴める筋肉ではないので、インナーマッスルに指圧を加えて可動域を見ます!
インナーマッスルに指圧を加える事で、インナーマッスルは少なからず伸張しますよね?
指圧を加えた分、可動域が減るわけなので仮に内旋制限があった場合、棘下筋や小円筋など、外旋作用があるインナーマッスルに指圧を加えて
内旋制限が強まるかを見ます!
もしこれでも変化がなければ、関節包の制限を考えていきます!
このように表層(皮膚)から評価していき、徐々に深層に向けて制限を見ていきます。
なぜ、表層からなのか?
今まで投稿した関節包の評価を最初に行っても、それが筋肉の影響で制限があるのか?見分けがつきません。
また、インナーマッスルから評価をしても、インナーマッスルはアウターマッスルを介して触診するため、どっちの影響があるのか分かりませんね!
なので、可動域制限を評価する場合は、表層からしらみ潰しに評価していくしか術がないのです。
じゃーなぜ関節包から教えるの?っておもいますよね!笑
なぜかと言うと、関節包が伸張されると伸張されていない方向へ骨頭が逃げる動きが生じます。
これをトランスレーションと言います!
この理論が肩を治療する上で重要であり、この理論を学ぶと肩甲上腕関節が深く理解できるのでまず先に関節包を学ぶのです!
いつになったら
2nd内旋 < スキャプラ内旋
紐解いていくの?笑
次回必ずやります